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法学部・論述式試験で気を付けた方がいい地雷ワード?

法学部

当ブログでも法学部の論述式試験について,いくつかの記事で取り上げました。

今回は,多くの人が使いがちではあるものの,論述式試験で使用に気を付けた方がよい言葉使いについて取り上げます。

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論述式試験で重要なのは「文章の流れ」

論述式試験では,当然,長い文章を書いて事例問題等に解答することになります。

採点者もその文章を読んで,解答として成立しているかを確認しながら採点していきます。

採点者の立場になったとしたら,読みにくい文章=文章の流れ(論理の流れ)が悪い文章ですよね。大学入試の現代文の問題で,論理構造が複雑な文章って苦労しましたよね(現代文の問題として採用されるような文章ですから,その文章が悪文であるわけではないですが)。
論述式試験では,採点者に複雑な読解を要求するような文章は書くのは避けた方がよいです。

なぜなら,複雑な文章って何度も読み返しますよね。そうすると,通常であればスルーされるような細かいミスなども採点者の目についてしまいます
もちろん,定期試験は公平に運営されますから,それで減点がかさむということは生じにくいとは思いますが,何十枚,場合によっては何百枚も採点することを考えると,ミスが採点者の目についてしまうような文章は避けるべきですよね。

論述内容として同じ内容を述べている文章であっても,論理明快な読みやすい文章と論理が入り組んでいて読みにくい文章とを比べたら,前者の方により高い評価が付く可能性は高いです
過不足なく表現できているということは,問題で問われている内容の理解が十分であることのアピールになります。

論述式試験の文章の流れに重要なのは「接続詞」

どうすれば流れの良い文章が書けるのか。

私が考える最重要ポイントは「接続詞」の使い方だと思います。

接続詞は,前後の文章のベクトルをどうするのか,反対に向けるのか,同じ方向に向けるのか,少し横にずらすのか,を決定づけるものです。

適切な接続詞を選択することで,読み手はその後に続く文章の内容を予測することが可能になります。

不適切な接続詞で前後の文章をつなぐと,読み手の予測と実際の書いてある内容にズレが生じ,読み手が読みにくいと感じてしまいます。

法学部の論述式試験で使いがちな接続詞――使い方を間違えると地雷ワードに!

論述式問題の問題集で解答例などを読んでいると下記のような接続詞に出会うことが多いと思います。刊行年がやや古い問題集に多いかもしれません。

  • 思うに
  • けだし
  • この点

結論を先に言うと,これらの接続詞は使わないことをおすすめします(ほかの適切な接続詞がなければ仕方がないですが,そういう状況は少ないでしょう)。

普段使わない言葉を使うと,使い方を間違えがちです。結果として不適切な接続詞を使うことになり,文章の流れが悪くなってしまいます。

「思うに」

思うに」の言葉の意味としては,「考えてみると」という程度のものですが,論述式試験で使う場合には,自分の考えを述べる(結論の理由を述べる)箇所の冒頭で使うことがあります。

判例などで使われることもあるので,法学の分野ではポピュラーな接続詞ではあります。

ただ,普段使わないですよね?
しかも,全く誰も提唱していない考えならまだしも,多くの場合は「思うに」のあとで述べられる考えは教科書や判例ですでに世に紹介されているもので,答案の書き手が「考えだした」わけではないので,この接続詞を好まない人もいます。

じゃあどうするのか。

自説を述べる前には必ず何らかの問題提起の文章があると思います。
問題提起の後,余計な文章を挟まずに,段落を変えて自説を述べ始めれば,特に接続詞なしでも問題ないです(必ず段落は変えましょう)。私はそうしていました。

「けだし」

けだし」も意味的には「思うに」と同じです。
漢字で書くと「蓋し」。
判例で見かけたことがあるかもしれませんね。

ただ,この「けだし」,普段使うことはないですよね。「思うに」よりもっと使わないと思います。

もはや「古い言葉」の部類の語句です。

現代的な言葉使いで文章を書いているにもかかわらず,突然,時代がかった接続詞が出てくるって変ですよね。読み手(採点者)としても,「えっ!?」「突然どうした??」となります。極端かもしれませんが,現代ドラマを見ていると思っていたら,いきなり時代劇のようなセリフがところどころ出てくるようなものです。気になって仕方がないですよね。

書き手が読んでほしいポイントではなく,別のポイントに焦点が当たってしまう可能性もあり,使用は避けた方がよいと思います。

この点

この点」という接続詞はそもそもない(はず?)です。

よく見かける表現としては,「Aについてどう考えるか。Bと考える。この点,Cとするものもある」といった感じで,自分が採用する考え方以外の考えを紹介するときに使っていたりします。

「この点」がどの点を指しているのか明確でない場合は,文章として流れが悪いです。また,「この点」と書いてあるのに,それに続く文章で,前の文章で述べられていない事項について述べられている場合さえもあります。

せめて使うなら,「この点については」でしょうかね。

まとめ――接続詞は使い慣れている言葉で

何度も言いますが,普段使わない言葉は使わない方がいいです。

不適切な接続詞を使うくらいなら,単に改行するだけで接続詞なし,とする方がよっぽどマシです。

普段でもよく使う接続詞,しかし」「なぜなら」「したがって」あたりだけで,論述式試験の解答を作成することは可能です。

また,論点ごとに「番号と見出し」をつけると,文章全体の区切りができて,接続詞を乱発する必要性も下がりますよ。