知識や学問を手軽に知りたいときに,はじめの一歩としてマンガ化(漫画化)されたものから始める人も多いと思います。
気軽に読めて,知識や学問の一端を知ることができますので,はじめの一歩として,マンガから入門するのはおすすめです。勉強にマンガなんて……と敬遠する人もいるかもしれませんが,とっかかりなんてなんでもいいんですよ!
まずは興味を持つ!これが重要です。
マンガ好きな人も多いですが,ラノベ(ライトノベル)好きな人も多いですよね。
今回は,法律系のラノベを紹介したいと思います。
法学部に入学したけど,いまいち興味が持てず,悶々としている人なんかは,気分転換にライトノベルを読んでモチベーションアップにつなげてみるのもいいと思いますよ。
法律系の学園系ラノベ
鹿園寺平太(著),ぺけ(イラスト)『L.A.T. 急襲!松北高校法律相談部』
L.A.T.はLeagal Assult Teamのことです。
主人公は団藤法助。 法助はソシャゲで親のクレジットカードを使いこんでしまったことをきっかけに校内でもヤバイと噂の法律相談部(LAT)と関わりを持つところから物語が始まります。
法学部生なら必ず学ぶ知識を使って,問題を解決していきます。第2巻まで刊行されています。
刊行時から法改正もありますし,この本で法律を学ぶというところまでは難しいですが,この本で読んだ内容が講義で出てくると,興味をもって講義に臨むことができると思いますよ(法律系のマンガの記事でも注意点として挙げましたが,あくまでフィクションとして読みましょう)。
大学の講義後などにあらためて読んで,内容に突っ込みを入れられるようになると学習レベルが進んだということですので,そこを目指して頑張りましょう。
法律系の異世界ラノベ
ラノベ業界にも流行りがありますよね。
一昔前は学園系が多かったですが,しばらく前からは異世界もの(異世界転生もの)が流行りですよね。
サイクル的にそろそろ別のトレンドになりそうですが,2021年現在では,まだ異世界もの(異世界転生もの) が一番多いかなーという印象ですね。
法律系にも 異世界もの(異世界転生もの) があります。
しかも第16回MF文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞を受賞した実力派です(過去に同賞を受賞した作品では『まよチキ!』が有名ですね。『まよチキ!』はアニメ化もされています)。
紅玉ふくろう(著),jonsun(イラスト)『チヨダク王国ジャッジメント――姉と俺とで異世界最高裁判所』
現実世界で裁判官をしている姉・我妻ツカサと普通の高校生の弟・佐藤アクトが異世界に召喚され,裁判官になるよう依頼されるところから始まります。アクトはファンタジー(異世界)に疎い姉・ツカサを助けるために補佐官となり,難題となっていた殺人罪の解決に挑みます。
ネタバレにもなってしまいそうなので詳しい感想は省略しますが,賞レースで最優秀賞を勝ち取っただけあって,おもしろいです。おすすめですよ。
続刊も楽しみですね。
法律系の本格的学習ラノベ
大島義則(著)『憲法ガール』『行政法ガール』
司法試験受験生にはおなじみかもしれませんね。
司法試験の過去問をラノベで解説し,解答例や答案作成テクニックを指南してくれる本です。
ラノベですのですらすらと読めます。この本は完全フィクションというよりは,司法試験過去問の解説をラノベで行うものですので,その点で上記の2つのシリーズとは異なります。本シリーズはテキストであるともう言い切ってしまっていいと思います。
論述式試験や事例問題の書き方や解き方がわからず困っている人にもおすすめです。
初版が刊行されたときにはかなり話題になりました。
今では続編も刊行されています。シンプルな装丁だった初版から,イラストがついてよりラノベらしさが出てきていますね。