2022年4月発売の気になる法律書(個人的メモ)

教科書・六法
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5月の大型連休ですね。

今年は10連休なんて声も聞こえてきます。学生にとっては,新年度の緊張からいったん解放され,リフレッシュができる時期でもありますね。

さて,いつものように先月(4月)に刊行された本で,気になるものをピックアップしていきます。

社会人向け

公用文の書き方のマニュアル本ですね。
漢字・ひらがなの区別や送り仮名の要否などが網羅的に紹介されています。公務員は必携なのではないでしょうか。

大きな変更点としては,マスコミでも取り上げられていましたが,従来は横書きの場合「,」(カンマ)を使っていましたが,変更後は「、」(読点)にする,というものです。
(当ブログはカンマを使用していますが,途中で変更するのもなんか妙な気がするので,カンマのままとします)

これまでも日本語の文章にカンマを使用するのはおかしいと言っている人が結構いましたが,これでこの問題は解決ですね。

教科書などの刊行物は出版社ごとによって異なる印象です。
「,。」(カンマ句点パターン)「、。」(読点句点パターン)「,.」(カンマピリオドパターン)が代表的なものでしょうか(「、.」(読点ピリオドパターンは見たことがないです))。

昨年,世間を大きく騒がせた関西スーパーとオーケーストアとの買収騒動のルポです。当ブログでも注目していましたが,このように1冊にまとまっていると,あらためて判決文などを読み返す際に,背景事情が詳しくわかりとても便利です。

学生向け

『法廷遊戯』の五十嵐律人さんの新刊です。

本作の主人公は大学で「無料法律相談所」に所属する法学部4年・古城行成。新刊ですし,ネタバレしてしまってもいけないので,これ以上の紹介はやめておきます。

法学部生が主人公ですし,法学部の学生は是非手に取ってみてください!おすすめです。

法社会学の教科書の新刊です。

書名の通りスタンダードを目指して書かれたもののようです。

法学部では,実定法の勉強時間が多くなってしまいますが,基礎法分野もとても重要です。法解釈の説得力が増したり,背景事情の理解が促進されたりすると思いますので,是非触れてみてほしい分野です。

本書は,ページ数もちょうどよい感じに収まっており,各章も一気に読めるページ数に収まっていますので,現在法社会学の講義をとっていない人でも,通学時間の隙間時間で1章ずつ読み進めることができると思いますよ。

司法試験を目前にしている人も多いと思います。今から新たな知識を蓄積することはせずに,問題演習・過去問演習に注力している頃だと思います。

本番で冷静に書くべきことを書くために,「今さら?」と思わずに,本書のような本を今一度確認しておくことをおすすめします。未知の問題に出会ったときに,冷静にいつもの思考パターンに落とし込めるかどうかで答案の出来が変わってくるのではないかと思います。

これから就職活動を始める人も増えてくると思います。志望する企業の財務状況くらいはザックリとでも把握しておくことをおすすめします。会計を専門としていない学生にはハードルが高そうに感じる会計学ですが,社会に出てから間違いなく役に立つので,入門書を1冊読み通しておくことをおすすめします。

一般向け

5月3日は憲法記念日ですね。

改憲論議も盛り上がっているのか,そうでもないのか,よくわからない状況が続いていますが,日本の憲法を客観的に考える材料として,他国の憲法を見てみるのもよいと思います。

本書は基本的には学生向けに書かれた教科書だと思いますが,憲法に興味関心がある人全員におすすめできる本だと思います。