会社法判例百選(第4版)刊行!第3版との違いは??

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会社法判例百選(第4版)が刊行になりましたね。

旧版を持っているので,新たに第4版を購入するかどうか迷っている人もいると思いますので旧版(第3版)との違いなどを見ていきましょう。

『会社法判例百選(第4版)』(別冊ジュリスト254)

編者:神作裕之(東京大学教授)・藤田友敬 (東京大学教授) ・加藤貴仁 (東京大学教授)
価格:定価2,750円(本体2,500円)
版型:B5判
ページ数:236ページ
発売日:2021年9月15日

会社法判例百選(第4版)の収録判例数

判例:102件

Appendix判例:44件

会社法判例百選・第4版と第3版の違い(比較)

概要

編者

第4版の編者:神作裕之(東京大学教授)・藤田友敬(東京大学教授)・加藤貴仁(東京大学教授)

第3版の編者岩原紳作(早稲田大学教授)・神作裕之(東京大学教授)・藤田友敬(東京大学教授)

神作裕之先生・藤田友敬先生は共通していますが,岩原紳作先生から加藤貴仁先生に変更になっていますね。おそらく年齢的なものによる交替かな,と予想します。

対応法令

第4版の法改正対応令和元年(2019年)会社法改正(会社法改正に伴う会社法施行規則・会社計算規則改正含む)に対応。

第3版の法改正対応: 平成26年(2014年)会社法改正(当然,令和元年改正には対応していません

収録判例数

第4版の収録判例数:判例102件+Appendix判例44件

第3版の収録判例数:判例104件+Appendix判例40件

第3版→第4版で,見開き扱いの判例が2件減少し, Appendix判例が4件増加しています。

会社法判例百選(第4版)の新規収録判例

判例の新規収録分

  • 東京高判平成27・5・19
  • 最判平成28・3・4
  • 最決平成29・2・21
  • 最判令和元・12・24
  • 最決平成29・8・30
  • 最決平成29・12・19
  • 東京地判平成28・2・1

7件の判例が新規収録されました。

Appendix判例の新規収録分

  • 最決平成31・1・23
  • 東京高判令和元・10・17
  • 最判令和2・9・3
  • 東京地判平成27・6・29
  • 最判平成28・1・22
  • 大阪高判平成29・4・27
  • 東京高判令和元・7・17
  • 最判令和3・1・26
  • 最判平成28・6・2
  • 東京高決平成29・7・19

10件のAppendix判例が新規収録されました。

まとめ

第4版では合計で17件の新規判例が収録されています。

学習上も実務上も重要な最高裁判例だけみても新たに10件(判例5件, Appendix判例5件)が収録されています。

とくに旧版(第3版)を持っている人は,買い替えるかどうかを迷うこともあると思いますが,新規収録判例の数令和元年(2019年)会社法改正への対応などを買い替え検討の参考にしてもよいかと思います

※国際判例百選もまもなく第3版が刊行されるようです(2021年9月30日発売予定)。