法学部ってメインのテキスト(教科書)に加えて,六法や判例集などが必要で,荷物が多くなりがちですよね。
講義のコマ数が多い曜日などは,鞄の重さがヤバい……という人も多いのではないでしょうか。
テキスト類を電子書籍にすれば荷物が軽くなると考える人もいると思います。
そこで,法学のテキスト・教科書類の電子書籍にどんなものがあるのかを見ていきたいと思います。
法学部テキスト(教科書)の電子書籍の種類
はじめに電子書籍のストアですが,本記事ではAmazonに限定して紹介します。
法学部のテキスト類(教科書類)の電子書籍には,kindle版とプリント・レプリカ版があります。
kindle版
kindle版ですが,いわゆるリフロー型と呼ばれる電子書籍です。
小説などをkindleで買ったことがある人ならわかると思いますが,文字の大きさを自由に変えて一画面に表示される文字量を変更することができ,ページ数の概念がありません。
デバイスの大きさ等に応じて,自分で読みやすい文字の大きさに設定して読んでいくことになります。
もちろん,電子書籍専用デバイス(kindleやKindle Paperwhiteなど)で読むことができます。
プリント・レプリカ版
プリント・レプリカ版は,いわゆる固定レイアウト型の一種(?)です。
一般書や小説などではあまり採用されない形式なので,プリント・レプリカ版に馴染みのない人も多いと思いますが,テキスト類(教科書類)や学術書で採用されることも多い形式です。
イメージ的には,書籍をそのままPDFにしたものに限りなく近いと思ってもらえればよいのかなと思います。
ですので,kindle版のように文字の大きさを変えて一画面に表示される文字量を変更したりすることはできません(ピンチイン・ピンチアウトなどで表示されているページの一部分を拡大することはできます)。
また, 電子書籍専用デバイス(kindleやKindle Paperwhiteなど) で読むことができません。
この2点は要注意です!
Amazonのプライムデーやブラックフライデーなどで,Kindle Paperwhiteを安く手に入れたから,法学のテキストでも買ってみようと思って,プリント・レプリカ版を買ってしまうと悲劇です。
プリント・レプリカ版を読むためには,FireタブレットおよびKindle無料アプリ(Kindle for iOS,Kindle for Android,Kindle for PC,Kindle for Mac)が必要です。
プリント・レプリカ版を読むのにおすすめのデバイスは,タブレット端末です。その中でもアップルのiPadかアマゾンのFireタブレットがイチオシです。
スマホでもアプリをインストールすれば読むことができますが,上記の通り,文字の大きさを変更できないので,画面サイズが大きめのスマホでもかなり苦しいです。
PCでもアプリをインストールすれば読むことができます。講義ノートをPCで取っている人は,テキストを電子書籍にしてPCにまとめてしまうのもいいかもしれませんね。
法学系の電子書籍の点数が多い出版社など
残念ながら,すべての刊行物が電子化されているわけではありません(一般書や小説などは電子書籍もかなり普及してきた印象ですが)。
出版社の電子書籍へのスタンスや著作権者の意向などさまざまな要因があると思いますが,法学系に限らず,とりわけテキスト類(教科書類)の電子化はまだまだ道半ばという印象です。
それでも,積極的に電子書籍を刊行している出版社もあります。
今のところ,法学系では,有斐閣・日本評論社が積極的ですね。また,資格試験予備校のテキスト類も電子化が進んでいます。
有斐閣・日本評論社ともにほとんどの電子書籍がプリント・レプリカ版です。
購入する際は注意してください。プリント・レプリカ版は書籍の詳細ページに注意書きや書籍タイトルに[プリント・レプリカ]と表示があるので,購入前に気を付けるようにしてください。
もっともプリント・レプリカ版しかないというわけでもなく,有斐閣の潮見佳男『民法(全)』や判例百選(の一部),日本評論社の大塚裕史ほか『基本刑法Ⅱ』や中原茂樹『基本行政法』などの売れ筋と思われる一部の書籍はkindle版でも発売されています。
資格試験予備校はいろんな出版社から刊行されていますが,プリント・レプリカ版もありますが,kindle版も多く刊行されています。むしろkindle版の方が多いかな,という印象です。
択一六法を買う人も多いとも思いますが,ばっちりkindle版で刊行されています。