学生向け
ゴールデンウィークや夏休みの読書・自習におすすめです。
比較法としてなにかと参照される機会の多いフランス。本書では法制度だけではなく,フランス社会の歴史や文化なども踏まえて解説していますので,日本法を考えるうえでもとても参考になります。
新型コロナウイルスのフランス政府の対応も1章を割いて解説されています。
また,移民政策,性的少数者と同性婚,生命倫理,宗教的自由,政治的表現の自由といった今の日本でも関心の高いテーマについて解説があります。また「食文化と公権力」といった興味深い章もあります。
新書ですので,こちらも休み中や通学中などの読書として最適です。
ロシア・ウクライナ情勢の今後を考えるうえで,参考になる1冊です。
学生向けとして挙げていますが,実務向けでもあります。
金商法を勉強する人にとっては今後,必読の1冊になっていくのではないでしょうか。商法分野では田中・会社法とセットでおすすめできる1冊です。
金商法は細かな改正が多いので,アップデートの頻度にも期待したいですね。
実務向け
貿易関係者にとっては,いまや輸出入管理において「経済安全保障」という観点は必須ではないでしょうか。とくに先端科学技術分野では思わぬところでひっかかりがあったりするので,常にアップデートが必要ですね。
本書は要点をさっくりと抑えることができるのではないでしょうか。分量も120ページほどでお手軽です。第5章には「◆第5章 ロシアのウクライナ侵略・経済制裁と先端・重要技術(ケース・スタディ)」が置かれており,ロシア・ウクライナ情勢に関連する情報も盛り込まれているのが良いですね。
ネット上でのライブ配信に関する法的問題を取り扱う書籍です。
スパチャなどの投げ銭の法的問題やオンラインサロンとファンビジネスに関する法的問題を取り上げているのが興味深いですね。
末尾に「ライブコマース立ち上げチェックシート」が付いているのが,実務的には有り難いのではないでしょうか。
一般向け
「夜の街をめぐる旅」のノンフィクションです。著者が法哲学者というのが面白いですよね。
新型コロナウイルス対応ではやり玉にあげられたとも言える夜の街の新型コロナの影響と再生を描き出します。前著の「日本の夜の公共圏――スナック研究序説」とあわせて読むことをおすすめしたいです。
5月は憲法記念日もあるので,憲法について考えるいい機会ですね。とても興味を惹かれるタイトル。
タイトルだけでなく,内容もとても参考になります。小学生から学ぶ「国民主権」の「主権」の意味をあらためて考えてみましょう。