刑事訴訟法の改正が成立

法学部
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久しぶりに法改正の備忘録的記事。

今国会(211回国会)で「刑事訴訟法等の一部を改正する法律案」(令和5年法律第28号)が成立しました。

今国会に閣法41号として提出され,衆議院で2023年(令和5年)4月13日に可決,参議院で同年5月10日可決し,同年5月17日に公布されました。

改正内容は,被害者等の個人情報(個人特定事項)の秘匿措置の導入,被告人等の逃亡防止措置,GPS端末の採用(公判等への出頭確保・裁判の執行の確保),実刑の言渡しを受けた者等の出国防止措置等の創設等です(正確には条文や改正要綱を確認してください)。

逃走防止関連については,カルロス・ゴーンの国外逃亡に端を発した改正ですね。

今国会では,閣法58号として「刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律案」(性犯罪関連)が提出されています。まだ成立していません(2023/5/19現在)が,こちらにも刑事訴訟法の改正が含まれています(性犯罪の公訴時効の延長など)。

新設条文が多いなど,大きめの改正ですね。