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法学部生に辞典は必要? 法律学小辞典とか法律用語辞典とかあるけど……

法学部生に辞典は必要書籍・六法

世の中にはいろいろな辞典がありますが,法学にも辞典があります。
※以下の書籍のページ数は出版社のウェブサイト上での表記です(Amazonの表記と若干異なるようです)。

代表的なものとしては以下2つで,古くからあります。いずれも有斐閣です。

有斐閣法律用語辞典』の第5版が2020年12月に刊行されました!

また,三省堂からも下記のものが刊行されています。


これは小型で,辞典というよりも普通の単行本のサイズ感ですね。

春の教科書販売時期には六法と並んで販売されていると思いますが,法学部生に辞典は必要なのでしょうか。六法と辞典がセットで売られていることもあるそうですね。
値段も結構しますし,ほかにも六法や教科書も買う必要がありますし迷っちゃいますよね。

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法学の辞典は買った方がいいの?

結論から言えば,

なくても困らない
無理して買う必要はない

です。

というのも,大学の講義中に,「この言葉を辞典で調べてみましょう」ということはほとんどないです。教科書に載っていますしね。

(私も購入しましたが,4年間ほとんど使用することはなかったです……)

もし他に購入の優先度が高い教科書や基本書があるならそちらを優先してよいでしょう。その優先度も「教科書指定されていたから」とかでなくても,自分が読みたい法律の本が他にあるならそちらを優先してしまってよいと思います。読みたいと思った本はその熱が冷めてしまう前に手元に置いて読み進めましょう。

また,Aという用語は○○法にも△△法にも出てくるし,ものすごく大まかな意味は同じでも,具体的な意味内容は異なることがほとんどです。
○○法におけるAと△△法におけるAは,それぞれの教科書で確認するのが一番正確で手っ取り早いです。
(決して辞典が間違っているという意味ではないです)

日本の法体系全体におけるAという言葉の横断的な意味や位置づけを考えるということは初学者にとってはかなり高度な作業ではないでしょうか。
逆に辞典に書かれている用語の語釈(説明)から,いま自分が知りたい○○法におけるAという意味を正確に読み取ることもまた難しい作業ではないかと思っています。少ない字数でいずれの意味のAも説明してあるのですが,これをうまく見分ける,切り分けるのは初学者にとってはかなり難しい読解になるでしょう。

それぞれの辞典の語釈は素晴らしいものばかりですが(少ない字数で正確に説明している様は法学研究者にしかできないことだと思いますし,研究者の言葉・用語への真摯さや厳密さを垣間見るようでもあります),いかんせん初学者には難しいと思います。

また「用語辞典」は法律を作るときの言葉のルールを示している辞典と言えますが,これは逆に説明があっさりしすぎていて,の勉強には物足りないと思うことが多いと思います。

法律の「言葉の使い方」を知りたいのであれば,『条文の読み方』が圧倒的におすすめです。

この本は価格も安く,またコンパクトで必要十分な内容となっています。

法律の構造や言葉遣いのお作法(「又は」と「若しくは」の違いなど)が手軽に学べます。
この本に書かれていることは,法律の改正などによって左右される内容はほとんどないので,1冊買って持っておくとよいでしょう。
法律条文の読み間違えによる勘違いって結構ありますからね。
きっちりと基本を押さえておきましょう。
最近の新規立法では1つの条文が長くなりがちで構造把握が難しいものもありますので,基本を押さえておきましょう。