関西スーパーとオーケーストアの株主総会決議をめぐる争いについての雑感(その3・いち利用者としての感想)

雑記
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本件について,株主としてどちらが魅力的なのだろうか,という点は株主でもないですし,経営者でもないので,わかりませんし,意見を述べる資格もないですが,関西スーパーのいち利用者として,消費者としてみたときに,どう感じているかをつらつらと。

以下はすべてあくまで個人の感想にすぎません。

関西スーパーの立ち位置

関西スーパーは,その名前の通り,関西圏をその商圏とした中規模スーパーマーケットです。

店舗所在地も,神戸市・阪神間,大阪,奈良にしかありません。

本社も兵庫県の伊丹市です。

スーパーマーケットにもいろんな種類がありますが,関西スーパーはおそらく感覚的にはちょうど真ん中(店舗の大きさ・価格帯)で,日々利用するのに間違いないスーパーだと思います。近所に1軒あると安心感があるスーパーとでも言えるでしょうか。

そのブランド力(というかスーパーとしての信用力といった方が正確かもしれませんが),阪神間では確固たる地位を築いていると言えるでしょう。

周辺の渋滞問題などを度外視すれば,近隣に出店すると聞いて,阪神間では顔をしかめる人は少ないと思われます。

阪神間におけるオーケーストア

オーケーストアですが,首都圏を商圏とする中規模スーパーマーケットです。

いろんな意見があるかもしれませんが,オーケーストアは格安スーパーマーケットとして認識されているのではないでしょうか。そういう意味では,価格帯は関西スーパーよりもリーズナブルといえるかもしれません(商圏が重なっていないので,比較しづらいですが)。もちろん,企業としての大きさや勢いと経営するスーパーの価格帯は別問題であることは言うまでもありません。現に,今回はオーケーが関西スーパーを買収しようとしています。

阪神間におけるオーケーストアですが,知名度は低いでしょう。店舗もありません。経済ニュースに興味のない層にとっては知名度はほぼないでしょうね。その層と,関西スーパーの主な利用者層(いわゆる主婦層)はかなりの割合で重なっている印象です。

経営母体が変わっても,関西スーパー自体は存続するでしょうから,利用者にとってあまり影響はないとみることもできますが,阪神間におけるブランドへの信用力も侮れないと思っています。

阪神間の最強ブランド・阪急

関西スーパーをめぐって,オーケーストアと争っているのが,H2Oリテイリング,すなわち阪急阪神グループです。

他地域からみると,阪神タイガースの熱狂的ファンの印象もあってか,阪神のブランドが強そうなイメージを持っている人も多いかもしれませんが,阪神間で最強のブランド阪急です。

東京では百貨店はどこも苦戦をしているようですが,阪神間における阪急百貨店は別格でしょう。阪神間には富裕層も多くいますが,一定の買い物は阪急百貨店でしかしないという層がかなりの割合でいるそうです(別世界なので伝聞ですが)。

また,母体の鉄道もブランド力があります。あのマルーンカラーの電車です。外装・内装ともに統一感を持たせて,ブランド力を維持しています。

富裕層でなくても,阪神間における阪急阪神グループへの信用力というのは絶大なものです。

どっちがいい?いち利用者(消費者)として

ブランド力と経営力とは別物でしょうが,ひとりの利用者(消費者)として,関西スーパーがどちらとくっつくのがいいか,と問われれば,あまり馴染みのないオーケーストアよりもH2Oリテイリング(阪急阪神グループ)の方がいいなあ,と感じてしまいます。

具体的な経営統合のメリットは,どちらに分があるのかは,外野からはわかりませんが,関西スーパーの経営陣も自らの商圏におけるオーケーとH2Oのブランド力も判断材料にしたはずですが,その点のみでいえば,H2O側が圧倒しているでしょうね。