7月に入りましたし,そろそろ前期の講義も終盤戦ですね。
定期試験も気になりだし始めるころだと思います。
法学部の定期試験といえば論述式試験ですよね。
論述式試験については,下記の記事もご参照ください。
法学部の論述式試験の筆記具
他の学部の事情はあまり詳しくないのですが,法学部の論述式試験では,ボールペン(鉛筆以外のインクの筆記具)の使用を指示されることがあります。インクの筆記具なので,万年筆でもOKです。
鉛筆・シャープペンシルでも可という試験もありますが,基本的にはボールペン・万年筆が必要だと思って用意しておいた方がよいです。普段,筆箱にボールペンが入っていない人は要注意です。
ボールペン・万年筆の使用を指示する理由はわかりませんが,推測するに,答案の改変防止がその理由だと思います。鉛筆なら消しゴムできれいに消せてしまいますが,インクなら完全に消すことは困難です(いわゆる消えるボールペンは除く)。
論述式試験なので,採点の基準やポイントは(一問一答型の試験と比べて)複雑であり,自分が会心の出来の答案が書けたと思っていても,不可になることもあります。
そういったときに,成績認定についての不服申し立て制度が用意されていると思います。採点済みの答案と採点を確認を申し立てるものです。
この不服申し立てで,不正が生じないようにするためにボールペン・万年筆が推奨されているのではないかと思われます。
学生にとっても,採点する教員にとっても,改変が難しい答案にしておくことで,妙な不信感が生じにくく,お互いにとってよいですからね。
とはいえ,ボールペンで長文を書く経験がある人は少ないと思いますので,できるだけ書きやすい筆記具を選ぶことが重要です。
そこで本記事では法学部の論述式試験に(個人的に)おすすめの筆記具を紹介したいと思います。
法学部の論述式試験におすすめのボールペン
ゼブラ「ブレン」――コスパも書き心地も最強
私のイチオシはゼブラの「ブレン」シリーズです!
ブレンは2018年12月発売の比較的新しいボールペンです。
圧倒的に書きやすいボールペンです。
これまでに色々なボールペンを試してきましたが,久々の大ヒットです。
発売2年でシリーズ累計販売本数1000万本を突破したそうです。
最大の特徴としては,その名の通り,ボールペンのペン先がぶれないことです。
ボールペンってペン先がフラフラと動く感覚がありますよね。ほんのわずかな幅しかぶれていないはずなのですが,これが意外にストレスになっていたことにブレンを使い始めて気がつきました。ノック式ボールペン,しかも多色ボールペンだとかなりぶれますよね。ブレンはあの感覚が全くないのです。
また,低重心設計になっており,長時間使用でも疲れにくいですし,ノックの音も「カチッ」ではなく,「コクッ」といった音で心地よい音です(大衆車のウィンカーの音から高級車のウィンカーの音に変わったようなイメージです)。
そして,コスパも最強です。
スタンダードな単色タイプは,定価でも165円です(2021年6月現在)。
Amazonや実店舗での実売価格はもう少し安いですね。
この価格帯なら,試しに1本買ってみることもできますよね。是非一度お試しください。
三菱鉛筆「ジェットストリーム」――定番のボールペン
上記のブレンを使う前に一番よく使っていたのが三菱鉛筆「ジェットストリーム」シリーズです。
今でもよく使っています。
このボールペンは2006年7月発売です。
このボールペンも発売当時は結構話題になりました。
最大の特徴としては,油性ボールペン特有の引っかかり感が低いことです。
つまり,スラスラと書きやすい,ということです。
この書きやすさを実現しているのは,低粘度のインクです。
これが当時画期的でした。その後,似たような商品が雨後の筍のように……
そして,このジェットストリームもコスパがよいです。上記のブレンと同価格帯です。
書き間違えたら訂正はどうするの?
ボールペンや万年筆で答案を書く場合,書き間違えたり,書き直したくなった時に,どうやって訂正するのか,だと思います。
基本的には,二重線で消すことになります。
また,数行にわたって削除したい場合は,大きくバツ(×)をつけて消します。
修正液や修正テープの使用可否については,受験要領や試験官・担当教員の指示に従ってください。修正液や修正テープも使用不可の場合もありますので,注意してくださいね。
個人的には,修正液や修正テープは消すのに時間がかかるので,時間制限がある試験では使用することはおすすめしません。ペンを持ち換える時間や消すためにかかる時間がもったいないですからね。
相当の分量を書き上げた後に,大幅に書き直しとなると,削除部分に大きくバツをつけることになりますが,その分だけ答案のスペースが減ってしまいます。
ですので,文章を書き始める前に,答案構成を考える時間を確保して,目次や見出しを走り書きして,書く順序や書く内容をあらかじめ決めておいて,一気に書き上げることをおすすめします。
答案構成を検討せずに,いきなり考えながら書き始めると,途中で間違えに気づいたり,記述の順序を後から変更したくなるなど,あまり良いことはありません。