梅雨,短かったですねー。
いつも通り6月の新刊本で気になったものをメモ。
一般向け
街のスナップ写真に,建築基準法の規制がどうかかわっているかを重ね合わせて解説してくれています。百聞は一見に如かずを突き詰めた本ですね。
勉強するつもりでなくでも,雑学的な読み方ができておすすめです。
山下智久さん主演で『正直不動産』というドラマがやっていましたが,それをみて建築基準法に興味を持った人も是非。
一般向け番外編――5月発売なんですが……
これはよかったです!
(5月発売ですが)購入したのが6月だったので紹介できていなかったのですがとても面白かったので,紹介せずにはいられませんでした。
SF&法律好きなら是非一読をおすすめします!
法曹の仕事は果たしてAIに奪われるのでしょうか?本作を読んでそんなことを夢想するのも楽しいですよ。
学生向け
刑法の演習本がでました。いわゆる予備校本ではなく,研究者(大学の先生)によるものです。それゆえ,解説の正確さは信頼できそうですね。
まだ精読できていないのですが,「第 0 講 刑法の事例問題への取り組み方」は事例問題の書き方に悩む人に是非一読してもらいたい内容です。事例の分析方法や答案の書き方について解説してくれています。しかも解答例を挙げて解説しています。
一人で悩んだり,独自スタイルを作り上げる前に,まずは書き方のスタイルをまねてみましょう。
主に新任の人事労務担当者向けのようではあるのですが,これから労働法を学ぶ学生にとって,はじめの1冊としておすすめです。後期から労働法の講義がある,という学生なら,夏休みの間に読んでおくと講義の理解度があがるのではないかと思います。
著者による紹介動画(YouTube)もあるので,気になる人は視聴してみてください。
イラストがふんだんに使われたテキストです。イラストを描いている方も弁護士有資格者ということで,ツボを押さえたイラストになっているようです。
前期で民法総則を履修した,という学生さんも多いと思いますが,民法総則の知識は今後の法学の学習でずっと必要ですので,夏休み中の復習に使うのもよいのではないでしょうか。
ページ数も160ページほどで,復習に最適です。
実務向け
近年,M&A関係の判例が増えてきた印象です。会社法が施行されて15年以上経ち,実務が安定しつつもあり,解釈問題も増えてきたということでしょうか。
判例についての知識のフォローアップに。
2冊まとめて。
Q&A方式は調べもののとっかかりとして便利ですよね。とくにあまり詳しくない分野のQ&A方式の本はとてもありがたいです。