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新注釈民法(5)物権(2)刊行!

新注釈民法(5)物権(2)刊行!その内容は?書籍・六法

法律の注釈書について,また,注釈民法について,別の記事でも紹介しましたが,2020年12月,新注釈民法の第5巻が刊行になりました。

早速,私も入手しましたので(高かった……),中身を紹介します。

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新注釈民法(5)物権(2)の概要

編者

小粥太郎(東京大学教授)
 ※小粥先生はずっと一橋大学だったので,そのイメージが強かったんですが,東京大学に移ったんですね。

編集代表

大村敦志(学習院大学教授)
道垣内弘人(専修大学教授)
山本敬三(京都大学教授)
 ※大村先生,道垣内先生ともに東京大学から移ったんですね。

ページ数・価格

854ページ
9000円+税

発売日

2020年12月

収録範囲

民法180条~294条建物の区分所有等に関する法律

収録範囲の詳細
第2編 物権
 第2章 占有権(180条~205条)
 第3章 所有権(206条~264条)
  ◆建物の区分所有等に関する法律
 第4章 地上権(265条~269条の2)
 第5章 永小作権(270条~279条)
 第6章 地役権(280条~294条)

新注釈民法(5)物権(2)の執筆者

新注釈民法(5)物権(2)の各条の執筆者は下記の通りです。

第2編 物 権
 第2章 占有権
  180条~191条 金子敬明
  192条~195条 藤澤治奈
  196条~204条 金子敬明
  即時取得の要件事実 野田恵司
 第3章 所有権

  所有権前注 小粥太郎
  206条~248条 秋山靖浩
  249条~264条 小粥太郎
 【建物の区分所有等に関する法律】

  法社会学的考察 尾﨑一郎
  概要 鎌野邦樹
 第4章 地上権

  265条~269条の2 松尾弘
 第5章 永小作権

  270条~279条 松尾弘
 第6章 地役権

  280条~294条 松尾弘
 入会権 松尾弘

新注釈民法(5)物権(2)の特徴

新注釈民法(5)物権(2)の特徴としては以下の点が挙げられます。

区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)について,法社会学的考察と概要が収録されている

区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)は,誤解を恐れずに簡単に言ってしまえば,マンションやビルの(区画で分割された)所有権に関する法律です。

都市部に人口が集中し,マンションが増えていますよね。タワーマンションの問題や老朽化したマンション,ゴーストタウン化するリスクがあるマンションなど,現代的な法的問題を多く抱えているのがマンション問題です。本書はその手掛かりになるのではないでしょうか。

入会権が収録されている

入会権については,古い問題と思う方もいるかもしれませんが,現代的な問題も多く含んでいます。

過疎や相続等により後継者の不在・不明の山林問題など,今後も増加し続ける問題を考察するのに,本書は貴重な文献となるのではないかと思われます。

所有者不明土地関係の法改正と新注釈民法(5)物権(2)

現在(2020年12月),所有者不明の土地の問題を解消するべく,法改正の作業が進んでいます。

とはいえ,まだ検討段階で,法律の改正案(条文案)があるわけではないので,本書『新注釈民法(5)物権(2)』では,もちろんこの改正の動きには対応していません。個別の箇所で,若干の言及がある程度です。

所有権,とくに不動産の所有権に関する問題は,通常の動産の売買などよりも,多くの時間が経過してから紛争が顕在化することもあります。その場合には,以前の法律が適用されることもありますので,予定されている所有者不明土地問題に関する法改正前の(本書に収録されている)条文を調べる必要が出てくることも十分にあり得ますので,購入しておくことをおすすめします。
※改正に対応した改訂版が出版されると,旧版の購入は難しくなります。

本記事で紹介した書籍